私どもの思い
『百合が綺麗に咲いたよ。』
私どもが、困難な開発と研究を諦めずに続けてこれたのは
百合を飾って下さるユーザーの方からこの声を聞くことを
諦めなかったからです。
多くの百合が生産され、生花店の店頭や様々な装飾を華やかにしてくれて
います。
オランダにおいて多くのユリが育成され、その中でOTユリは大輪のユリの
ラインナップを大きく広げてくれました。
また、その中でこのOT百合が持つ切り花としての課題に直面しました。
その課題は、百合の栽培での品質ではなくその百合の血統が持つ課題であることを知ります。
この課題をどう乗り越えて行くか・・・・。
その方法を、生産地での収穫後の前処理を行うことで克服できないか?という視点で
検討を重ねてきました。
私どもは、大輪のユリという枠ではなくOTユリに限定した取り組みを展開し
その中でも一番最初に成果の兆候を示したザンベジ(白)とイエローウィン(黄)に絞り込んだ開発に焦点を絞り込みました。
LYという開発コード。
01から始まった前処理剤の開発と開花試験による検証は、トライとエラーを繰り返しました。
パレス化学(株)で新剤を作り出す。それを産地で処理をしては開花試験を行う行程は、非常に大変なものでした。
そのLY01から始まった試験が、LY24になった時に初めて今までとは全く違う突き抜ける成果を生み出しました。今までとは全く違う開花の仕方。その姿は根付きで開花を進めているような姿でした。
新剤開発から24番目になるタイミングでした。
そのLY24の剤の調整を繰り返し、LY25が誕生しました。
今回のLY LilyはこのLY25という名前を持つ前処理剤で産地収穫後前処理を行っています。
このLY25をベースに開発は今も継続して行われています。
現在60番目を越える剤の開発まで到達し、他の品種、他の花の色での開発と検証を繰り返しています。
終わりの見えないこの開発の先に、百合を多く飾られ喜ばれることを願ってやみません。